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「5.公益法人のDXの導入ステップと成功の秘訣」
DX 推進

前章ではDXを導入することで日常的な事務処理の自動化などの「業務効率の向上」や「サービスの質の向上」による顧客満足度の向上、「社会貢献度の強化」など、
公益法人にもたらすメリットについて解説しました。
これらのメリットを実現するためのDX導入には、計画的かつ段階的なアプローチが
重要です。今回はDX導入の一般的なステップを紹介します。
目次
- 1. 目標を明確にし、現状を分析する
- 2. DXに向けた戦略を検討する
- 3. 導入する技術を選び、環境を整える
- 4. 人材育成と組織の見直し
- 5. プロジェクトの試行と評価
- 6. 本格導入とスケールアップ
- 7. モニタリングと継続的改善
- 8. コミュニケーションと広報活動
1. 目標を明確にし、現状を分析する
◇現状分析
現在の業務プロセス、使用している技術、データ管理方法などを徹底的に分析します。どの部分が改善の余地があるか、どの業務が非効率かなどを明確にします。
◇目標設定
DXによって達成したい目標を具体的に設定します。
例えば、「業務効率の向上」「寄付者とのエンゲージメント強化」「情報の透明性向上」などです。これらの目標は測定可能な形で設定することが望ましいです。
2. DXに向けた戦略を検討する
◇戦略の策定
目標を達成するための全体的な戦略を法人内で検討します。
これには、技術の選定、プロセスの再設計、人材のスキルアップなどが含まれます。
◇リーダーシップの確保
経営陣や管理者の理解とサポートが重要です。
DX推進のための専任チームやプロジェクトリーダーを設置し、全体の統括を行います。
3. 導入する技術を選び、環境を整える
◇有効な技術を調査
目標を達成するために必要なデジタル技術を選定します。
クラウドサービスやデータ分析ツール、コミュニケーションプラットフォームなどニーズに応じた技術を選びます。
◇インフラの整備
必要なITインフラを整備し、システムの導入を進めます。
セキュリティ対策やデータ保護のための措置も重要です。
4. 人材育成と組織の見直し
◇スキルアップとトレーニング
新しい技術を使いこなすために職員へのトレーニングを行います。
デジタルリテラシーや新しいツールの使い方に関する研修を実施します。
◇組織全体の変革
デジタル技術の導入だけでなく組織全体の文化や考え方を変えることも重要です。
柔軟性やイノベーションを奨励する文化を育てます。
5. プロジェクトの試行と評価
◇実験的なプロジェクトの実施
新しいシステムやプロセスを一部の部署やプロジェクトで試験的に導入します。
これにより実際の運用上の課題や改善点を確認します。
◇評価とフィードバック
実験的に実施したプロジェクトの結果を評価し、職員や関係者からのフィードバックを収集します。その結果に基づいて、計画や戦略の修正を行います。
6. 本格導入とスケールアップ
◇全体導入
実験的に実施したプロジェクトで得た知見を活かし、全体にシステムやプロセスを導入します。
段階的に展開することで、混乱を最小限に抑えます。
◇対象領域の拡大
成功したプロジェクトを拡大し他の領域にも適用していきます。
必要に応じて新たな技術やプロセスを追加します。
7. モニタリングと継続的改善
◇モニタリング
導入後の運用状況を継続的に監視し、その結果に基づいて成果を評価します。
企業が目標をどの程度達成できているかを判断するためには、KPI(主要業績評価指標)を利用することも有効です。
評価の対象には、業務効率の向上度合いや顧客満足度などが含まれます。
◇継続的改善
DXは一度導入すれば終わりではありません。市場環境や技術の変化に対応しながら継続的にプロセスやシステムの改善を行います。
8. コミュニケーションと広報活動
◇内部コミュニケーション
DXの進捗状況や成果について職員に定期的に情報を共有し組織全体での認識を統一します。
◇外部広報
寄付者や支援者、地域社会に対してDXによる改善や成果を伝え、透明性を高めるとともに信頼を構築します。
公益法人におけるDXの成功には、技術の選定や導入だけでなく組織全体の変革と文化
の変化が必要です。明確な目標と戦略、そして全員の協力が成功の鍵となります。
もしDXの導入を検討されるのであれば、ぜひ弊社にお問合せいただきデジタル技術が
どのようにお客様の業務を変革できるかご確認ください。
▼お問い合わせ先はコチラ
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