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公益法人会計Q&A vol.1

会計処理

満喜株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

今回は過去にメルマガで配信いたしました「公益法人会計」のQ&Aを掲載します。
新しい発見や今までと違う観点からの情報が得られるかも?

今後も継続して新しいQ&Aを掲載していきますのでお楽しみに!

    1. 貸借対照表「退職給付引当金」の考え方

    【Q1】
    負債「退職給付引当金」は、何年先までを考えるのが一般的なのでしょうか。

    【A1】
    公益法人等が退職給付引当金を計上する場合、退職一時金制度(内部積立型)を採用し、
    簡便法(注1)により期末要支給額の金額を計上している法人が多いと思いますので、
    これを前提として説明します。(注2)
     (注1)原則法は従業員数 300人超の法人など大規模な法人を前提としています。
     (注2)中退共(中小企業退職金共済制度)や特退共(特定退職金制度)から支給される退職金は、
        退職給付引当金を計上する必要はありません。
    負債「退職給付引当金」は、もしも従業員が事業年度末日(決算日)で退職したならば
    いくら支払うのかについて、「退職金支給規程」等の内部規程で計算した見積額です。
    退職金の計算は、勤続年数が増える度に支給額も上昇していくものですが、
    当年度に積み増す分(退職給付費用)というのはあくまでも「当年度に勤務した分(注3)」で あり、
    「将来に勤務する分」を前もって積み増すことはできません。 このため、各従業員が退職する
    までの期間において計上されることになりますので、 法人が期間を決めるものではありません。
     (注3)全従業員が当年度末日に退職した場合の金額―全従業員が前年度末日

    2. 貸借対照表「負債と正味財産」の仕訳

    【Q2】
    資産(運用側)が増減すれば、負債又は正味財産(調達側)も同額増減しますが 、
    これは「資産と負債」或いは「資産と正味財産(収益・費用)」で仕訳を行っていることを前提としています。

     1 )「負債と正味財産(収益・費用)」で仕訳を行うことはあるでしょうか。
     2 )その場合、「資産の部合計」と「負債及び正味財産の合計」のバランスの関係 はどうなるでしょうか。

    【A2】
    1 )「負債と正味財産(収益・費用)」の仕訳については、例えば、毎年度の決算期に「退職給付引当金」を繰り入れますが、その際の仕訳は以下のようになります。
    退職給付費用(費用=正味財産の減少)/退職給付引当金(負債の増加)
    2 )この場合、「正味財産の減少額=負債の増加額」で「調達側の合計は変わらない」となり、
    「何も動かしていない運用側の合計」=「動かしたけど結局変わらない調達の合計」となります。
    そのため、答えは「負債と正味財産で仕訳を行っても、貸借対照表のバランスは保たれている」ということになります。

    3. 貸借対照表「正味財産」が増減する仕訳

    【Q3】
    貸借対照表の「正味財産」について、増加する時は「収益科目」、減少する時は「費用科目」を用いて、
    それらを増減原因として正味財産増減計算書に表す、ということが目的ですが、
    例えば「普通預金/指定正味財産」「一般正味財産/普通預金」の様に、貸借対照表の科目同士の仕訳で
    増減させることはできるでしょうか。

    【A3】
    貸借対照表の科目同士の仕訳としては、
    「資産/負債」、「負債/資産」、「資産/資産」、「負債/負債」の4通りのみとなります。
    「指定正味財産・一般正味財産」については、その増減は必ず「収益科目」、「費用科目」で表すことになっているため、仕訳科目として直接用いることはできません。

    参考としてれぞれの仕訳例をご紹介します。(科目は一般的な名称を用いている)
    ①「資産/負債」
     例:次年度の利用料 100 が前もって普通口座に入金された。
        普通預金(流動資産)100/前受金(流動負債)100

    ②「負債/資産」
     例:前年度に購入の事務用品の未払分 200 を普通口座から支払った。
        未払金(流動負債)200/普通預金(流動資産)200

    ③「資産/資産」
     例:30周年のために普通口座に入金された寄附金 5,000 について、会計基準の要請により
       「特定資産(積立資産)」に振り替えた。
        30周年事業積立資産(特定資産)5,000/普通預金(流動資産)5,000

    ④「負債/負債」
     例:リース債務のうち翌一年以内の支払分 400 を振り替えた。
        リース債務(固定負債)400/一年内返済予定リース債務(流動負債)400

    ⑤「資産/指定正味財産」
     例:30 周年のための寄附金 5,000 が普通口座に入金された。
        普通預金(流動資産)5,000/受取寄付金(指定正味財産増減の部:収益)5,000

    ⑥「指定正味財産/資産」
     例:財団設立時の出捐金を財源として購入した基本財産の国債(オーバーパー発行)について、
       償却原価法の受取利息△600 を計上した。
        基本財産受取利息(指定正味財産増減の部:収益)600/基本財産投資有価証券(基本財産)600

    ⑦「指定正味財産/負債」・「負債/指定正味財産」
     「修正仕訳」以外の「一般的な会計処理」としては想定されていない。
      ※畜産振興などの特殊な事業の会計では、当該仕訳が必要となる場合もある。

    ⑧「資産/一般正味財産」
     例:当年度の指定管理料 8,000 が市から普通口座に入金された。
        普通預金(流動資産)8,000/事業収益(一般正味財産増減の部:経常収益)8,000

    ⑨「一般正味財産/資産」
     例:電力会社に当月分の電気代 900 を普通口座から支払った。
        光熱水料費(一般正味財産増減の部:事業費・管理費)900/普通預金(流動資産)900

    ⑩「負債/一般正味財産」
     例:前年度に計上した未払金のうち 100 が過大計上であった。
        未払金(流動負債)100/過年度損益修正益(一般正味財産増減の部:経常外収益)100

    ⑪「一般正味財産/負債」
     例:退職金期末自己都合要支給額 1,100 を引当金に繰り入れた。
        退職給付費用(一般正味増減の部:事業費・管理費)1,100/退職給付引当金(固定負債)1,100

    ⑫「指定正味財産/一般正味財産」
     例:30 周年のための寄附金 5,000 を目的に使用した。
        一般正味財産への振替額(指定正味財産増減の部:費用) 5,000/
                       受取寄付金振替額(一般正味財産増減の部:経常収益)5,000

    ⑬「一般正味財産/指定正味財産」・「一般正味財産/一般正味財産」・「指定正味財産/指定正味財産」
     「修正仕訳」以外の「一般的な会計処理」としては、想定されていない。

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