ヒューマンライズ Labo
- TOP >
- ヒューマンライズ Labo >
- 2025.11.17
公益法人の給与担当者必見!賞与のよくある質問Q&A(実務対応ポイント付き)
2025.11.17
公益法人の給与担当者必見!賞与のよくある質問Q&A(実務対応ポイント付き)
読者の声・Q&A
年度末や人事異動の時期になると、「賞与」や「差額支給(調整支給)」に関するお問い合わせが増えます。
このブログでは、公益法人での給与実務に関するよくある質問をまとめ、実務で役立つ対応ポイントを紹介します。
目次
1. Q1. 「賞与支払届を作成したいが、『該当データなし』と表示されてしまいます。」
A.
賞与や差額が「未計算状態」になっている可能性があります。
計算処理後に「支給取消」や「給与規定変更」を行うと、データが「未計算状態」となります。
対応方法:
1.再度計算処理を実行します。
2.支給一覧表などで計算結果を確認します。
3.問題がなければ、改めて賞与支払届を作成してください。
ポイント:
計算後に「支給取消」や「給与規定変更」を行った場合は、必ず再度計算処理を実行してください。
2. Q2. 「賞与支払届をチェックプログラムにかけたら、『シーケンス不正』や『識別符号エラー』と出ました。」
A.
多くの場合、作成したCSVファイルをExcelで開いて上書き保存したことが原因です。
Excelは自動的に文字コード等を変換してしまうため、ファイル形式が崩れることがあります。
対応方法:
・ CSVを開く際は、Excelではなく「メモ帳」または「テキストエディタ」を使用してください。
・ Excelで開いて上書き保存してしまった場合は、給与システムからCSVを再出力してください。
3. Q3. 「差額支給を行ったのに、賞与支払届に合算されません。」
A.
差額メニューから賞与支払届を作成する際に、「同月の差額を合算する」にチェックを入れてください。同月内の「賞与」と「差額」が合算されます。
また、磁気媒体届書を作成する場合も同様です。
ただし、支給確定後には磁気媒体届書は作成できません。確定処理を行う前に、届出書を作成してください。
ポイント:
・ 同月内で賞与と差額を支給した場合は「同月の差額を合算する」にチェックを入れてください。
・ 支給確定前に磁気媒体届書作成をしてください。
・ 先に確定処理を行い、確定取消をご希望の場合、弊社顧客サービス部へご連絡ください。
4. Q4. 「差額支給分の社会保険料はどのように計算されますか?」
A.
差額支給のうち、賞与に対する支給額には社会保険料がかかります。
差額の社会保険料には、「追給」と「訂正」の2通りの計算方法があります。
「追給」:通常の賞与と同様に、支給額から標準賞与額を求めて社会保険料を算出します。
「訂正」:当時の賞与で控除した社会保険料との差額を求めて算出します。
通常は「追給」で処理されますが、「訂正」での処理を希望する場合は弊社顧客サービス部までご相談ください。
ポイント:
・ 差額支給の社会保険料は、賞与に対する支給額に基づいて計算されます。
・ 差額の社会保険料の計算方法は「追給」と「訂正」の2通りあります。
「訂正」での計算をご希望の場合は弊社顧客サービス部までご連絡ください。
5. Q5. 「賞与支払届を提出する前に確認しておきたいチェック項目は?」
A.
提出前に、次の3点を確認しておくと安心です。

6. Q6. 「賞与支給後に職員の入社日や所属を訂正したい場合、どうすればよいですか?」
A.
所属情報を変更したい場合は、次の手順を行います。
1.所属情報を修正します。
2.賞与計算メニューで処理モードを「所属情報のみ変更」に設定して計算処理を実行します。
3.計算後、各種帳票で所属情報が正しく反映されているかを確認します。
「所属情報のみ変更」での計算処理は支給額に影響しないため、支給後でも安心して実行していただけます。
なお、入社日の訂正はシステム上の制限があるため、弊社顧客サービス部までお問い合わせください。
ポイント:
・ 支給後に所属情報を修正した場合は「所属情報のみ変更」で計算処理を実行してください。
・ 入社日の訂正をされたい場合は弊社顧客サービス部までご連絡ください。
7. Q7. 「賞与支払届を提出後に誤りに気づいた場合は?」
A.
給与システムからは、再提出用の訂正届を作成することはできません。
必要に応じて賞与の修正や追加入力を行い、訂正届はシステム外でご準備お願いします。
手続きの詳細については、管轄の年金事務所にご相談ください。
注意点:
・ 訂正届の作成は給与システムで作成することはできません。
・ 管轄の年金事務所へ事前に確認するとスムーズです。
8. 💡まとめ
賞与・差額支給に関するトラブルの多くは、「確定のタイミング」と「データの扱い方」が原因です。
以下のポイントを意識しておくと、実務の手戻りを防げます。
・確定前に必要なデータを確認・出力しておくこと
・CSVファイルはExcelで開かないこと







