導入事例公益社団法人 町田市シルバー人材センター様 システム導入事例
町田市シルバー人材センターさまでは、高齢者に就業機会の提供をしていますが、公益法人になってからは従来の就業だけでなく、ボランティア活動を通じて地域貢献する活動も加わりました。
町田市はベットタウンのため登録会員の方々の多くは、かつて都心へ通勤していました。シルバー人材センターは、設置されている区市町村内の仕事に限定されるため、ホワイトカラー層と言われる方たちが多いのに、企業からの仕事の数は少なく、希望する仕事と紹介する仕事のマッチングが課題となっています。
それであれば、今まで経験のない仕事に関する講習会や研修会を企画し、受講していただいた上で、例えば、「植木の剪定やってみませんか」とか、「ふすま張りや障子張りやってみませんか」など、様々な未経験分野にチャレンジしていただけるような取組みもしています。
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1. システムの運用に関して ・現在の運用状況
・便利機能について
・要望や改善点について会計システムを導入して、20年以上の長期間に渡りご利用いただいております。会計システム以外のところでは事業系のシステムとして他社を利用中です。
ご担当の阿波野様にインタビューさせていただくなかで、ご存知ない会計システムの便利機能がいくつかあり、すぐにでも有効活用できる機能でしたので紹介させていただきました。
現在excel等で手動管理している未収金・未払金は、未収未払消込伝票作成機能により、システム内で管理可能です。
データ添付機能は、領収証・請求書を画像データとして仕訳伝票に紐づけした上で取込・登録ができる機能で、インボイス制度に関連した機能として提供させていただいております。証憑類等をシステム内で一元管理できます。
現在、補助金申請に関する報告資料の作成に苦慮されていると伺いました。
対象の事業に関わった人員の給与を、公益事業と法人会計に按分しなければならず
こちらもexcel等にて別途処理をするため、資料作成に非常に時間がかかるとのお話でした。
解決策として給与計算システムにて、対象の事業に関わった人員ごとに公益・法人会計の按分率を設定後、その内容をまとめた帳票を出力してデータをまとめれば大幅な時間短縮になることをご説明いたしました。
ご担当の阿波野様から、「色々な解決方法があるのですね。出来ないことはほぼないのでは?」と言われました。もちろんすべてのことを解決できるとは限りませんが、お問い合わせいただければ対応可能な方法をお客様と共に考え、解決できるようご対応いたしますので、遠慮せずご相談ください。
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2. 懸案事項と今後の展望 ・経理業務の負担
・集中管理についてシステム運用に関連する長年の懸案があると伺いました。
それは、ご担当されている阿波野様の経理後継者の育成に悩まれているということ。
以下のような展望を考えておられるとのお話でした。
ー職員のメイン業務は、会員の方に仕事の機会を増やすことで、経理業務は、各センターで1~2人と少人数で担当しています。限られた人件費予算のなか、少数精鋭で運営しているので、経理専属職員を採用するのも難しいです。
そこで今後の展望として考えているのが、(経理の)集中管理です。
全国展開している企業は、受注コールセンターでお客様からの仕事を受注して、各都道府県・地区町村に割り振るというような仕組み(ノウハウ)を持っています。
同様に、シルバー人材センターも全国のほとんどの市区町村に設置されているので、例えば、経理や受注など共通する事務を都道府県ごとに集中管理することにより、職員はメイン業務に注力できるようになります。それぞれのシルバー人材センターで、経理処理する時間や経費を考えたら、集中管理する方が効率的です。
すぐに、全国のシルバー人材センターを集中管理するのは難しいので
まずは、隣接する市のいくつかで、まとめて経理処理できたらいいなと考えています。
仰ることは、まさしくそのとおりで、シルバー人材センターの業務は各地で大きく異なることはないでしょうし、経理(会計)処理だけでなく、給与計算についてもまとめて処理したほうが、時間も経費も抑えられることは明白です。このお話を伺い、弊社のシステムの別法人という機能で実現できる内容だと思いました。
システムは1つですが、データ領域を法人数(センター数)の数だけ分けて、1つのシステムで複数の法人を処理する機能です。実現に向けて話を進める際には、ぜひ、我が社にもお声がけいただき、集中管理を実現するお手伝いをさせていただきます。
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3. 長年継続利用している理由 ・システムに対して望むこと
現在、会計システム・給与計算システムは満喜をご利用いただき、業務に関しては他社のシステムをご利用されています。
仮に、これから弊社の会計システム導入を検討する法人から相談をうけた場合、身近なところで、他のシルバー人材センターに対してどのようなことをアドバイスするかお伺いしました。
ー1つのシステムしか知らないと、それが当然となりますが、満喜のシステム機能を知ると、日常業務で不便や不安に感じている悩みを実は簡単に解決できるのではないかと思います。
システムを利用する中で、仕訳入力時に「これで大丈夫ですか」と仕訳内容の確認メッセージがでる。間違った仕訳を入力しようとすると、そのメッセージで注意喚起されるので安心感がある。「関係者(業者)ごとに集計」「摘要ごとに集計」「伝票で検索も可能」「伝票一覧にすることも可能」など多様な条件で集計検索できる。どの機能も非常に便利です。また当然ながら、インボイス制度や電帳法にも対応し、クラウド対応もしているので、テレワークも可能で、会計証憑の添付や保存も明瞭にできます。また使用権契約をすることにより、常に最新版を使用することができることもユーザーとして助かります。
以上のような、大変ありがたい言葉の数々をいただきました。
ーまた、他のシルバー人材センターが利用している給与システムの中には、「健康保険の料率変更」に対応していないものもあるため、担当職員が手入力することもあり、誤謬を招くリスクが高いと思っています。
会計システムに関しても、公益法人会計は企業簿記、単式簿記と異なる面もあり、企業の経理経験者でもすぐに経理処理ができるようになるわけではありません。公認会計士の先生はついてくれていても、ほとんどが定期提出書類の作成に関する助言で、日常経理の仕訳や勘定科目に関して問合せや確認までできないことも多いです。
その点、満喜のコールセンターは、公認会計士が作成したシステムであり、公認会計士事務所と連携し、専門知識をもった方が対応してくれるので、的確な回答をしてもらえます。
少人数で経理を担当していても、正しく日々の会計処理ができることは安心です。
長年継続利用している理由は、そういうことだと思います。
正しい会計処理をすることで、健全な経営と信頼に結び付くものだと考えています。継続利用している理由は、先に上げた具体例にもある「信頼と安心」からです。
「信頼と安心」、期待を裏切らないよう、今後もお客様に寄り添ったシステム開発・サポートをしていきたいと思います。阿波野様、お忙しいところ、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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